社員ブログ   ブラ旅47

こんにちは。

今週もブラ旅47、始まります!

 

ブラ旅47とは―

大和グラビヤのブランディング企画室が日本全国47都道府県の旅に出る企画、
略して「ブラ旅47」!全国各地の食べ物やお土産や工芸品・・・それらを作っている人たちとの出会いやその体験で感じたこと、得たものを旅の記録として綴っています。

 

 

13回目となったブラ旅の訪問先は、山形県!!

米沢市でお店を構えている「鷹山堂 fabric & coffee」さんにお伺いしました。

ご訪問した当日は、あいにくの雨模様。

雨天のため少し光が遮られた色合いの中で車を走らせていくと、その先に店内に柔らかな光を宿した鷹山堂さんのお店がありました。

 

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1. 鷹山堂さんについて

 

鷹山堂さんは、米沢の伝統産業である米沢織と自家焙煎珈琲のコンセプトショップ。
米沢の織元である山口織物鷹山堂有限会社さん直営のお店です。
珈琲の香りが漂う素敵な雰囲気の中、自社工場で作られた『米織小紋』や『WEAVE of EDEN』等のオリジナルアイテムの提案・販売を行っています。

 

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『米織小紋』は、鷹山堂さんオリジナルのファブリックアイテムです。
伝統的な小紋柄をモチーフに、質の高い米沢織で表現された『米織小紋』は、「定番柄」とシーズン毎に提案される「限定柄」の2つのシリーズで展開されています。
どのアイテムも現代の空気感を含ませた和柄で提案されており、『昔から知っているのに新しい』デザイン!
どれも素敵で、思わず手に取ってしまいます。

 

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「定番柄」16種類を用いたトートバック。全柄コンプリートしたくなります。

 

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訪問した時の「限定柄」は「あられ」でした。
今シーズンの色合いは深い濃紺。白い柄との対比が綺麗で、何だか夜に深々と降る様子を見ているかのようです。

 

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様々な『米織小紋』のアイテムがある中、目を引いたのは両面で使用できるコースター。
折り返し部分の柄がピタリと合っている!きめ細やかな配慮が、そのまま商品の質の高さに繋がっています。

 

店内には鷹山堂さんのオリジナルストールブランド「WEAVE of EDEN」も。

 

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柔らかな色合いのストールや肌触りの良いワンピース等が並び、ゆったりとした時間が流れる中じっくりとお気に入りの一品を選ぶ事ができます。

 

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敷地内の蔵で焙煎された珈琲は、店内に併設されているカフェで戴く事ができます。
アイテムを選ぶ時と同じくゆったりとした時間が流れており、鷹山堂さんのおもてなしに触れる事ができます。

 

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カフェでランチのワッフルを戴きながら、代表の山口さんにオリジナルブランド『米織小紋』を始められたきっかけをお聞きしました。

 

 

 

2. 米沢織と米織小紋

 

「現在、日本の織物は海外の有名ブランドを中心に購入されており、国内での需要に比べて輸出の割合が段々高くなってきています。米沢織も同様です。海外からの購入が多く国内での需要は減少しています。
一般の方に『日本の織物の産地といえば?』と尋ねれば真っ先に京都を思い浮かべる人が多いと思います。呉服でいうと結城や大島等も有名ですね。そんな中、『日本の織物の産地といえば?』という質問に対し、最初に米沢織と言う人はまれです。ここ米沢は、上杉鷹山から始まって250年から300年くらいの歴史がある織物の産地ですが、京都(西陣織など)と比較すると一般的な知名度は低いです。」と山口さん。

 

「海外での需要が安定している中、米沢織は反物としての価格がとても高くなってしまった為に、現在は日常使いとは異なる『特別な品』となっています。
米沢の人達の収入は平均的であり、また特に普段から米沢織の着物を着ている訳ではない事から、地元に住んでいる人達ですら米沢織をあまり知らない という状態になりつつありました。米沢の土地で機屋(はたや)を営んでいる者としては米沢の人達に、この地に根付いている質の高い地場産業を、日常使いの製品を通して知って欲しい。そして、米沢を訪れた人達には米沢織の良さを知っていただきたい・・・と考えていました。」

 

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そんな中、『米織小紋』をオリジナルブランドとして立ち上げるきっかけとなった具体的な出来事が二つあったそうです。

 

一つ目は、代表である山口さん自身の体調面での変化です。
10年程前から徐々に山口さんの体調に陰りが見え始め、それまで主要な事業だった緞帳やタペストリーなど山口さんのアートセンスが主軸となる製品の製造が難しくなったのです。山口さんの親族含めた社員の方々の今後を支える為にも、今までの設備と培われた技術を活用したコンシューマー向けの商品を作り出す方向へと、大きく舵を切る事になりました。

 

この事がきっかけとなり、山口さんは会社を「代表個人の力に頼った営業形態」から
「代表個人の力に頼らなくても営業活動が可能な形態」へと変えていったのです。

 

二つ目は中川政七商店さんとの取り組みです。
日本のモノづくりを見直す動きと共に『和雑貨ブーム』が到来した際、中川政七商店さんと共にオリジナルの和雑貨を制作する機会がありました。その時に製造したオリジナルの米沢織が好評だった事で「伝統工芸である米沢織の新しいブランドになり得るのではないか?」と可能性と手ごたえを感じたそうです。
中川政七商店さんとの取り組みが終了した後も継続して様々な柄のバリエーションを制作。試行錯誤の末、伝統的な小紋柄をモチーフにしたオリジナルブランド『米織小紋』が誕生しました。

 

山口さん自身の体調の変化や外部との取り組み等、様々な要因が重なってスタートした『米織小紋』は、現在多くのファンがいるブランドへと成長しました。「定番柄」は勿論の事、「限定柄」は毎回欠かさず購入されるお客様もいらっしゃるそうです!

 

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3. 鷹山堂さんのこれから

 

2年程前に手術を行い、現在は少しずつ体調を回復させている山口さん。
無理せずマイペース。でも着実に新しい動きを進めてられています。
『米織小紋』や『WEAVE of EDEN』、鷹山堂さんの今後の展開についてお聞きしました。

 

「『米織小紋』は「山形県土産の新定番」という最初のコンセプトに軸足を戻したいと思います。『米織小紋』のアイテムを見た県外の方々が「あ!山形県に行ってきたんだね!」「山形県といえば、コレだよね。」という反応になるようにしたいです。」

 

『米織小紋』に関する明確なコンセプトを打ち出しつつ、山口さんは社内からの意見も汲み取ります。

 

「百貨店での祭事などに出店している営業チームからは、もう少し単価の上がる、洋服などのアイテムを投入したいと言う声が上がっていて、『WEAVE of EDEN』のブランドで実験的に洋服のリリースを初めています。ただ、本格的に進出するにはブランドコンセプトやターゲットなどもう少し明確に設定しなければいけませんし、”なぜ鷹山堂が服を作るのか?”と言う問いにちゃんと答えを用意する必要もあります。せっかくやるなら3年後、5年後、または10年後になるかもしれませんが、街を歩いていて見知らぬ誰かの服が「あれは鷹山堂の服だよね」ってわかるような商品を目指して行きたいと考えています。」

 

 

 

4. 取材を終えて

 

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今回、自分用に「米織小紋」のアイテムを購入しました。上部画像は購入したブックカバーです!素敵!!
鷹山堂さんのFacebookを拝見した際、2019年秋の限定柄「葡萄」に一目ぼれ。
1つ前の限定柄である事もあり「もしかしたら、もう売り切れていて残っていないかも。」とドキドキしていましたが、なんとかゲットできました。やはり気になる限定柄は、早目に購入される事をお勧めします・・・ッ!!

 

素直に「可愛いな!」と思えるデザインと、伝統産業としての確かな技術で作られた質の高さ。その両方を兼ね備えているだなんて凄く贅沢で素敵な事だな と、改めて感じました。

 

山形土産として、着実に浸透していっている米織小紋。
皆さまにもぜひ、鷹山堂さんの素敵な雰囲気の中で触れていただきたいです。

 

 

 

——-取材協力——————————————————————–
鷹山堂 fabric & coffee
〒992-0075 山形県米沢市赤芝町1754
・米沢駅よりクルマで約15分(7㎞)
・東北中央自動車道 米沢中央ICよりクルマで約15分(8㎞)
・米沢駅より山形交通バス米沢~小野川線で約20分、松の下停留所下車 徒歩0分
・小野川温泉手前(2㎞)
営業時間:9:00〜17:00(ラストオーダー16:30)
定休日:火曜日
TEL:0238-33-9467
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次のブラ旅47は、福島県。
日本酒好きなら一度は飲んでみたい・・・ッ!会津若松市の酒蔵を訪れました。
お楽しみに!

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