社員ブログ   ブラ旅47

こんにちは!
大和グラビヤ ブランディング企画室です。
今週のブラ旅47、始まります。

 

☆★ ブラ旅47とは ★☆
大和グラビヤのブランディング企画室が日本全国47都道府県の旅に出る企画、
略して「ブラ旅47」!全国各地の食べ物やお土産や工芸品・・・それらを作っている人たちとの出会いやその体験で感じたこと、得たものを旅の記録として綴っています。
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九州(私的)上半分、次なる場所は福岡県!
福岡県と言えば、観光で訪れる方も多い「大都市」というイメージです。
キャナルシティ博多や中洲の屋台。魅力的な場所は沢山ありますが・・・
私としては、やはり有名な太宰府天満宮を始めとする「神社」は外せません!

 

今回訪問させていただいたのは、太宰府市にある「宝満宮竈門神社(ほうまんぐうかまどじんじゃ)」。
地元の氏子(うじこ)さんだけではなく、全国から沢山の参拝者がいらっしゃいます。

 

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当日はとても良いお天気だった事もあり、神社全体が晴れやかな空気に包まれていました。
訪問した日は2019年の年末だった事もあり、ところどころ紅葉も見る事ができて少し得した気分。
日常とは違うちょっと特別な雰囲気を感じながらドンドン階段を上がっていくと・・・

 

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正面には素敵な拝殿が。目に入った瞬間、ふわりと視界が開けます。

 

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しっかり狛犬が守っています。

 

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祀られている神様にご挨拶しなくては!と気が急いてしまいますが、まずは手水舎へ。

 

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お清めをしてから、神社では二礼二拍手一礼・・・と自分の中で確認をしつつ、拝殿へ。「初めまして。△▽△から来ました〇〇〇と申します。本日は取材で伺いました。どうぞよろしくお願いいたします。」と、しっかり心の中でお伝えします。(現住所から名前まで伝える私。いや、初めての神様なので・・・自分が何者か伝えないと失礼かな と。ここはもう自己流なのです。)

 

 

 

1. 宝満宮 竈門神社

 

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ここ宝満宮 竈門神社は1350年以上の歴史を持つ由緒ある神社です。
『玉依姫命(たまよりひめのみこと)』という「縁結び」の神様をお祀りし、様々なご縁が結ばれる場所として古くから親しまれています。また、「方除け」や「厄除」の神様としても広く知られており、多くの人々が日々訪れています。

 

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竈門神社のお札お守り授与所は、とてもスタイリッシュ!他の神社では類を見ないような素敵なデザインです。壁・天井やライトアップ等、隅から隅までこだわりを持って作られています。

 

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見た目も可愛らしい色とりどりのお守りは、参拝される方の願いに寄り添えるように用意されています。恋守りに仕事結び守り・・・。どのお守りを受けようかと迷ってしまいます!

 

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初詣や厄払いなど人生の節目でお世話になっている神社は、私にとっては特別感のある「非日常の場所」。
知っているようで、知らない事が沢山あります。
今回は宝満宮 竈門神社 権禰宜(ごんねぎ)である松吉さんに、
神社として時代と共に変化した事・変化しない事等、様々なお話を伺いました。
どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

 

2. 暮らしと神社と氏子さん

 

― そもそも神社という存在は、どのような役割を果たしてきたのでしょうか?

 

「神社はその土地のコミュニティの中心となる場所です。神社の成り立ちはそれぞれございますが、昔(市町村が出来る以前)は、村や集落に一社神社の様な信仰の場がございました。その地域の代表が神官(神主)の役割を務め、その村や集落の安泰と平和、五穀豊穣をお祈りしていました。神社とは『その人達が生活できている事に対して感謝をしつつ、人間には欠かせない衣食住についてのお祈りを行う場所』なのです。」

 

― 神社は昔から暮らしに密着した、とても身近な場所なんですね。

 

「はい。神社の周りには一つの地域があり氏子さんにとても大切にされてきました。そして今、全国的に神社の観光地化が進んでおり、ここ竈門神社も例外ではありません。そのため現在の神社は『氏子さんによる地域の信仰』と『観光で訪れる方による信仰』の2種類の信仰がなされています。その2種類の願いや祈りを取り持つ事も大切な神職の役割なのです。」

 

― 神様に近いという事もあり、神職の方々は(ある意味)選ばれし方々・・・だと思っていました。

 

「いいえ、そういう事ではありません。代々神職を行っている家柄の方もいらっしゃいますが、元々その地域の氏子さんであることが多いです。地域の代表として神職を任されている家柄・・・という事になります。ですので、私たちは「仕事」では無く「ご奉仕」という言葉を使用しています。元々仕事として行っている訳ではなく、氏子さんの代表として神様と他の氏子さんとの「仲執持(なかとりもち)」として奉仕をしてきました。時代の移り変わりとともに神職の家柄が変わる事も多くなり、現代では神職の資格を有する者であれば神社で神職として奉仕できるようになっております。」

 

― なるほど。神職の皆さんは、参拝された方々と神様の間を取り持つ「仲執持(なかとりもち)」
という大切な役割があるのですね。

 

「はい。私たちは皆さまの願いを神様に届ける役割があります。
ですが、必ずそれは一方通行です。私たちが祝詞を読み祈願をしたとしても良い事が起こる保証、願いが叶う保証は一切ございません。ですが、参拝される方はお賽銭や初穂料を納めて帰宅されます。神様事や信仰は目に見えるものではないので不透明な部分が多いですがそこも踏まえた上で、私たち神職は「願い」や「想い」を胸に参拝された方々の満足度を上げるという事が重要な目的であり、【ここに来られた方に、お参りしてよかったという満足感を与えどれだけ元気になって帰っていただけるか】という事を目標にしております。」

 

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3. 時代と共に変わる事、変わらない事

 

― 具体的な形になる保証が無い「願い」への満足度を上げるというのはとても難しく感じます。
参拝される方々によって「想い」の大きさもそれぞれ異なる訳ですし・・・。

 

「そうですね。参拝される方の願いや祈りによってお賽銭や初穂料といった物や私たち神職が祈願で読み上げる祝詞は変化しますが、どのような願いでも同じ流れで祈願を行っております。対応が同じである以上、満足に値するような物事・・・いわゆる付加価値を参拝された方々に提供できるよう尽力しています。
例えば、神社に来られた方の動線はとても考えられています。参道を歩く際、木々を感じ自然に触れるという事はとても大切な事です。自然の持っている癒しの力が発生していると言っても過言ではありません。竈門神社は敷地が広くたくさんの木々に囲まれており来訪された方々は視覚的な要素と感覚から【広くて大きな懐をもった神社】という印象をお持ちになると思います。」

 

「また、鳥居や階段・参道・お社等を巡る動線と共に、参拝される方の気持ちに寄り添ったストーリーを神社として提案する事はとても大切です。神社の中は神域になりますので、俗世とはすこし離れた場所になります。俗世で経験するお仕事や人間関係等での辛さを、神域に来る事で和らげていただく・・・という位置に神社としての本質があります。【俗世から外れて神域に入り、気持ちをリフレッシュして帰る】そこに「満足」が生まれます。そのようにして生まれる「満足」までの距離をグッと縮める事がストーリーの在り方であり、その方の歩む動線をきちんと作り上げる事が必要なのです。神社での体験を胸に生活に戻られた後、参拝された方々の想いが形となり願いが叶えられるような事があれば、またお参りにきていただけるかと思います。そうして、少しずつ未来へと繋げていくことが大切と考えています。」

 

― 神職の皆さんが尽力されているからこそ、神社には誰でも受け入れてもらえる雰囲気があるのですね。
ちなみに、その動線やストーリーは昔からそのような形だったのか、
それとも時代に合わせて徐々にそのような形になっていったのか、どちらでしょうか?

 

「時代に合わせて徐々に変化していった・・・という面もあります。分かりやすい例としてお札お守授与所が挙がります。
竈門神社が新しく立ち替わったのは、創建1350年という節目の年である平成24年12月。その節目の年にあたり【100年後のスタンダード】というコンセプトを持って新たな授与所の建設を考えた際、神社建築の設計士ではなく“Wonderwall“ の片山正通さんというデザイナーの方に依頼する事になりました。 このような社務所を作り上げる事は前例が無かった為、参拝される方々が受け入れてくださるか否かも分からない。ある意味神社にとっては大きな挑戦でした。
氏子さん達にとってずっと昔から繋いで守ってきた神社。社務所を建て替えた当初は、やはり批判や反発もございました。建物が新しい形になったとしても心の拠り所として大切な部分は何も変わっていない。氏子さん達に真摯にお伝えし続けた事により、現在は受け入れてくださっています。神社は私共神職のモノではありません。無論遠方から参拝に訪れる方々も大切ではありますが、やはりこの神社にとって氏子さん達が一番大事な存在なのです。外観は時代と共に変化しつつも、歴史や信仰といった本質は変わらず大切にしております。」

 

― 時代と共に変化するという面で言いますと、多種多様なお守りもそうですね。
様々なお守りを揃えられている事で、お参りされる方々のニーズに合わせていらっしゃいます。

 

「昔はお守りといえば布に入ったお守りが一般的でした。それが時代と共に色々な願いがされるようになり、それぞれの願いに分けた方が親切ではないだろうか?と考えられるようになりました。神様というのは万能であり、どんな願いも聞いて下さる存在です。神様の性質まで個別に考えられるようになったのは、近代になってからなのです。竈門神社の場合は参拝される方々の年齢層や性別、神様の性質を踏まえ、どのようなお守りをご用意するべきかを考えています。」

 

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「変化したもの、不変のもの。神社には両方ございます。昔と変わらず、氏子さん達が神社を大切にするのは何故か。それは神社が、感謝と共に祈りを捧げる場所であり心の拠り所であるからです。根本にあるのは『生活ができている事に対しての感謝をする場所』。神社で「ありがとうございました」と感謝し続ける事によって、「今度は自分の願いを叶えていただけるのではないだろうか?」という想いが一般化し、次第に「神様が願いを叶えてくれる」というように転換していきました。自分の家や家族を守りたい、平安でありたい・・・。やはり【平穏である】という事は【人】の不変の願いなのです。日々の生活が出来ている事に感謝をしていますと、色々な事が解決していきます。そして生活が安定していると悩む事が少なくなります。そのような方は心に余裕があり、明るく前向きな方が多いです。私共としては、そのような方々を神社を通して増やしていきたいと思っております。」

 

 

 

4. こころ寄り添い『今中』を生きる

 

取材の最後、竈門神社の宮司さんがよく仰るという【今中(いまなか)】という言葉を教えていただきました。

 

 

今、現世を自分達は生きているが、それは歴史のほんの一瞬である。
そのほんの一瞬を自分達が繋いでいるだけで、過去の方達が居て今があり、未来がある。
その中で私たちが生活をしている。ここで完結するものではない。

 

 

「神社は不変のものである という想いは、こちらの言葉にも関わっています。今を、どう後に伝えていくかが私達神職の使命であると考えています。このような事はおそらく、代々続けられている企業様も同じなのではないでしょうか?同じ意思を継ぐ人や一緒の気持ちで頑張っていける人をどれだけ増やす事ができるのか。信頼できる仲間が沢山いる企業様は、次の世代へと力強くステップアップしていけるのだろうと思います。」

 

 

「自分達は生きているが、それは歴史のほんの一瞬」
本当にそうだなぁ と思った瞬間、【今中(いまなか)】という言葉がストンと腹落ちしたのでした。

 

 

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どんどん変化していく世の中と共に、変わっていかなければならない部分と
人が想う感謝や願い、不安や悩み等、昔も今も未来も変わらない部分。
歴史・信仰と共に存在する宝満宮 竈門神社の、人と共に生きる『今』に少し触れる事ができました。

 

今回お話を伺い、神社は意外に身近な「暮らしと繋がった場所」だという事に気が付いた私。
もっと気軽に、自然を感じて自分を癒しに神社に行ってみよう!と改めて思いました。

 

松吉さん、丁寧にお話いただき本当にありがとうございました。
今回お受けしたお守りを持って、また訪れます!

 

 

 

——-取材協力——————————————————————–
宝満宮 竈門神社
〒818-0115 福岡県太宰府市内山883
西鉄電車 太宰府駅より徒歩約40分
太宰府駅から竈門神社へはコミュニティバス「まほろば号」が運行中
◎九州自動車道
「太宰府I.C」から約8.5km(約20分)
「筑紫野I.C」から約10km(約25分)
◎都市高速道路2号線
「水城I.C」から約8.5km (約20分)
TEL:092-922-4106
FAX:092-922-4107
Instagram:https://www.instagram.com/kamadojinja.official/
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次のブラ旅47は、長崎県!
長崎県波佐見市の、素敵な紙器メーカー様にお邪魔しました。

次回の更新もお楽しみに!