社員ブログ   ブラ旅47

こんにちは。ブランディング企画室です。

梅雨真っ盛り!といった感じで、ジメジメした日が続いていますね。

そろそろ夏バテも心配です…。夏バテ対策には、しっかりご飯を食べることが大事ですよね!

…という事で、前回に引き続き、今回も「お米」の包装についてお届けします。

 

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★ブラ旅47とは…
大和グラビヤのブランディング企画室が日本全国47都道府県の旅に出る企画、
略して「ブラ旅47」!
全国各地の食べ物やお土産や工芸品・・・それらを作っている人たちとの出会いや、
その体験で感じたことや得たものを旅の記録として綴っています。

 

★ブラ旅47番外編とは…3つのポイント!
①新型コロナウイルスの影響で、ブラ旅を一旦休止します。(2020年8月末までの予定)
②休止の間、「ブラ旅47番外編」として、大和グラビヤの歴史を紐解く企画を実施します。
③こんな状況だからこそ、出来る範囲で目いっぱい楽しいことをします!

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前回のおさらい

 

お米の包装の歴史を遡ってみると、米俵、叺(かます)、麻袋、紙袋、プラスチックフィルム袋といった様々な形態・種類があり、時代によって大きな変遷を遂げていたことが分かりました。

特に一番歴史の古い米俵は、鎌倉時代から昭和中期頃まで実際に使われていたようで、お米の包装の歴史の大半は米俵ということになります。

 

さて、昔のお米包装「米俵」と、現在のお米包装「プラスチックフィルム袋」。

この2つ、見た目は全然違いますが、何か共通点はあるのでしょうか?

一方で、機能としては何が大きく変わったのでしょうか?

今回は、その謎を解き明かすために、実際にアレを作ってみようと思います!

 

 

 

1.昔と今のお米包装 「通気」という共通点

 

プラスチックフィルム袋以前のお米包装の素材には、わら、麻、紙があります。

これらは、全て通気性に優れているという共通点があります。

では、現在のお米包装の主流であるプラスチックフィルム袋にもそれは当てはまるのでしょうか?

 

いや、プラスチックフィルム袋って耐水・防湿に優れてるでしょ!?

スーパーに売ってるやつだって密封されてるじゃん!

 

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…とお考えの方もいるかもしれませんが…、

実は、スーパーに並ぶお米のほとんどは、袋にわずかな穴が開いているのです。(真空包装などを除く)

 

 

その理由は、輸送時や米袋を積む際の破袋を防ぐためです。

 

穴がなく密閉された状態だと、重量のある米袋は、輸送時に衝撃を受けたり、保管時に下に積まれたりすると、パンクして中身が零れてしまう可能性があります。

そのため、お米の袋には空気抜けのための穴が開いているのです。

 

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昔からお米は通気性・柔軟性に優れたわらや麻、紙といった素材で包まれてきましたが、密封性のあるプラスチックフィルムの場合は、人工的に穴を開ける必要があるということですね。

 

 

この空気抜けのための穴は、レーザーで開けたものや、袋の背張りから、或いは袋の両サイドのシールから空気が抜けるものなど、様々な形態があります。

お米を安全に運び、皆さんの手に届けるための技術はどんどん進化していて、弊社も、お米をはじめとした食品や生活用品など様々な包装を、より良くしようと日々頑張っています。

 

 

…余談ですが、先に書いた通り、お米の袋には穴が開いているものがほとんどなので、

買ったときの袋のまま保存しておくのは良くない場合が多いです。

 

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わずかな穴から湿気が入ってきてしまうため、買った後は出来ればペットボトルや密閉容器に移して、冷蔵庫の野菜室などに入れておくのが良いそうです。

ちょっと面倒な作業ですが、美味しいお米を食べるための一工夫です!

そう考えると、空気抜けもして安全に運べるけど、保存もそのままできちゃう!みたいな袋が出来る未来も近いのかもしれませんね。

 

 

 

2.実際に作ってみよう

 

プラスチックフィルム袋は、形は進化していても、それ以前の袋と「通気」という共通点があることが分かりました。

では、米俵とプラスチックフィルムって、そりゃ明らかに形は違うけれど、何が大きく変化したのでしょう?

…ということで、このブラ旅番外編恒例の「やってみた」を今回もやってみたいと思います!

 

 

いざ!米俵を作ってみよう!!

と、意気揚々と米俵の作り方について調べてみたのですが、

 

これ無理では…?

必要な道具や作り方を見てみると、残念なことに素人には難しそうです…。

ということで、早々に米俵そのものを作るのは諦めました。物事は早めの見極めが肝心です。

しかし、どうやら「米俵の蓋の部分」だけなら、どうにか見よう見まねで作れそうな感じなのです。

 

米俵

米俵の蓋(=桟俵)

 

米俵の両端の丸い部分は「桟俵(さんだわら)」と言い、米俵の蓋としてだけでなく、

一部の地域では、正月のお供えや、流し雛を乗せるのにも使うそうです。

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京都 下鴨神社の流し雛(photolibraryより)

このくらい小さいものなら作れるかも…!?という淡い期待を胸に、実際に作ってみることにします!

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こちらはホームセンターで購入した稲わら。

わらの他にもう1つ必要なのが、わらを固定する、真ん中に針が刺さった円形の台。

さすがに本物は用意できなかったので、紙皿とペンで代用。

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まさかこのペンもこんな事に使われるとは思っていなかったでしょう。

この自作のショボい台を使って、youtubeの動画を参考にしながら、桟俵を作ってみます。

(参考:「桟俵を作ってみよう。」youtubeより)

 

まず最初に、ショボイ台の真ん中に、適当な束のわらを敷きます。

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別で適当に束ねたわらを、半分のところで縛ります。

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縛った片方の束を半分に分け、分けたところを先程のペンにズボッと刺します。

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そしたら上の逆Tの字になっている束を放射線状に広げて…

…と、ここまで書いておいて何なんですが、文章だと「何言ってんだ?こいつ」状態になっている気がするので、どうか続きは動画でご覧ください。

 

 

 

こんな感じで、なんとかそれらしい形になりました…。しかし…、

 

作りたかったもの↓

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出来上がったもの↓

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何というか、野性味溢れる仕上がりになりました…。

鳥の巣みたいですね(笑)

ということで、折り鶴を乗せてみました。

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いやぁ…桟俵づくり、こんなに大変だとは…。

手順自体は難しくないのですが、きれいに仕上げるのには練習が必要ですね。

しかし編み方は覚えたので、今度から特技の欄に「桟俵編めます」って書きたいです。

 

 

 

3.昔と今のお米包装を並べてみる

 

今回作ったのは米俵の蓋部分である桟俵ですが、現在のお米のパッケージと比べると、何が大きく変わったのでしょうか?

並べてみるとなんだかシュールですが…、

感じるのは、やっぱりパッケージって大事だということ。

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左の袋は、愛知県産のこしひかりだと分かりますけど、右のは鳥の巣かな?って感じですもんね。

まあ鳥の巣に見えるのは私の技量の問題だとしても、やはりパッケージには中身の情報を詳しく伝えてくれる役割が必要です。

そして、買う人が欲しくなるような、美味しそうに見えるようなデザインで包まれていることも重要かもしれません。

 

また、昔の米俵は網目からお米が零れてしまうことも多かったようです。

これも私の技量によるのかもしれませんが、確かにこれにお米を入れて揺らしたら零れてしまいそうです。

それに比べ、プラスチックフィルム袋は零れる心配はありませんし、前述したとおり、空気抜けの穴を設けることで破袋せずに輸送することが出来ます。

 

 

時代とともにパッケージは進化しているのですね。

そして改めて、パッケージには「中身を守って安全に運ぶ」「中身の情報を伝える」「購買意欲を促す」といった、重要な役割があることを感じました。

 

 

 

4.おわりに

 

前回・今回と、2週に渡ってお米とその包装の歴史についてお届けしました。

生まれて初めて桟俵を作ってみて、思った以上に大変でしたが、楽しかったです。

なんだか、お米に対しても、それを包んでいる袋に対しても、今まで以上にありがたみを感じます。

今日も美味しいお米が食べられることに感謝!お米最高!

 

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わらで散らかった部屋を掃除して終了

 

 

さて、次回のテーマは「化粧品」!

化粧品包装の歴史や、弊社と化粧品の関わりについてお届けします。

7月10日(金)更新予定です。お楽しみに♪